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サッカー店長の戦術入門~「ポジショナル」vs.「ストーミング」の未来~ (光文社新書)

サッカー店長の戦術入門~「ポジショナル」vs.「ストーミング」の未来~ (光文社新書)

龍岡 歩

累計読者数8
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この本について

サッカーを観ていて、「なんでリーグでは強いのに、トーナメントだと脆くなるんだろう?」とか、「結局“戦術”って何がそんなに違うの?」みたいなモヤモヤを抱えたまま試合を見続けてきた人って多いと思います。知った気になっている概念の裏側に、実は自分が理解できていない前提がある。僕もずっとその感じが抜けませんでした。 この本が面白いのは、ペップとクロップの二項対立をこえて、「戦術がどう生まれ、どんな局面で強さと弱さが露呈するのか」を、実際のシーンと人間臭さを含めて描いているところです。たとえば、ペップが“勝ちを取りこぼさない”合理性を突き詰めた結果、トーナメントのスクランブル状態に弱くなる理由や、逆にジダンのように“余白の多いチーム”が一発勝負で輝く理由が腑に落ちる。また、クライフの「スピードとは状況認知の速さ」という考えが、ただの美しい言葉ではなく、配置や距離感の具体的な判断に落ちてくる瞬間がある。読みながら自分の仕事の場面でも「近づく=サポートとは限らないよな…」と妙に納得してしまいました。 さらに、ナーゲルスマンの4枚連動の仕組みや、シメオネが限界を理解したうえで6バックに振り切る話、マフレズやカンテが“流れをひっくり返す個”としてどんな意味を持ったかなど、戦術と選手の関係性も具体的で、戦術本にありがちな抽象論で終わらないのがありがたいです。 「戦術の言葉は知ってるつもりだけど、結局“何が問題で、どう解決しているのか”が腑に落ちない人」に特に刺さると思います。サッカーを理解するというより、“判断の仕組み”に興味がある人ほど楽しめる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

FCバルセロナにおいてヨハン・クライフが築いた「未完の大聖堂」をペップ・グアルディオラが引き継いだのが2008年。以降、2010年代を通じて現代サッカーは「異常」と呼べるほどの劇的な飛躍を遂げ、もはやそれまでとは別次元の競技になっていった。その進化を象徴する言葉が「ポジショナル(プレー)」と「ストーミング」である。ペップ、クロップ、ナーゲルスマン...。’10年代を代表する智将たちの戦いからひも解く、サッカー界の来し方と行く末。50年後のサッカーはどう変わっているのか。シンギュラリティのヒントは2011年12月、横浜国際総合競技場の夜にあった―。
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