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善悪という怪物: それは脳で繁殖し、人を支配し、世界を破壊する

善悪という怪物: それは脳で繁殖し、人を支配し、世界を破壊する

東郷 潤

累計読者数7
平均ハイライト数 11.3件/人
star総合評価 48/100
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この本について

最近、誰かの発言を見て「なんでこんなに攻撃的になるんだろう…」とか、正しさをめぐる議論に巻き込まれて妙に疲れることが増えました。自分もつい反応してしまって、あとで「なんであんなにカッとなったんだろう」と落ち込むこともあります。善悪の話になると、急に視野が狭くなる感じがあるんですよね。 この本は、その“狭くなる仕組み”そのものを丁寧に説明してくれます。読んでいて刺さったのは、善悪の判断が実質的な「命令」に化けてしまうという指摘でした。たしかに「悪だ」と見做した瞬間、心のどこかで攻撃OKのスイッチが入る感覚があるし、それが日常会話レベルでも起きていると気づくと、妙に腹落ちします。もう一つ大きかったのは、子どもの頃から「悪い子は叱られる」という構造を通して、恐怖と善悪が結びつく回路が自然に育ってしまうという点。自分の中の“攻撃のスイッチ”がどこで覚えられたのかを思い返すきっかけになりました。 この本が教えてくれるのは、「善悪を捨てろ」みたいな極端な話ではなく、善悪というフレームに自分がどれだけ引っ張られているかを一度外側から見る視点です。相手と議論しているつもりが、いつの間にか“善悪ごっこ”に巻き込まれていただけ、みたいな瞬間を減らせる感じがします。 正しさに振り回されて疲れている人や、つい人間関係で「善か悪か」で判断してしまう自覚がある人には特に刺さると思います。

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