
平気でうそをつく人たち:虚偽と邪悪の心理学
M・スコット・ペック and 森 英明
草思社 / 201108
累計読者数12
平均ハイライト数 3.9件/人
star総合評価 43/100
start序盤集中型
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この本について
人の言動に違和感を覚えたとき、「なんでこんなことをするんだろう」と考え続けても、結局よく分からないまま終わることが多いと思います。相手が悪意を持っているのか、自分の受け止め方の問題なのか、その境界がぼやけてくると、こちらの感情までどこに置けばいいのか迷ってきます。僕自身、無意識に自分を守ろうとしてしまうときほど、物事をまっすぐ見られなくなることがあります。 この本は、そういう「見えにくい領域」を少しだけ明るくしてくれる感じがあります。邪悪さは特別な人だけの性質ではなく、自分への隠しごとから始まる、という視点はかなり刺さりました。自分を正しい側に置きたくなる気持ちが、他人の成長を邪魔したり、責任から逃げたりする形で現れる。そう言われると、職場でも家庭でも、思い当たる場面がいくつかあります。また、人が本音を話せるのは「受け入れられていると感じられる場」でしかない、という指摘も、関係づくりを考えるうえで避けて通れませんでした。 読み終えて思ったのは、これは誰かを断罪するための本ではなく、自分自身の曖昧な部分と向き合うための道具だということです。正しさに寄りかかりたくなるときほど、一度立ち止まる余裕を取り戻したい人に向いています。自分の中の影をどう扱うかで、人との距離の取り方も少し変わってくるはずです。
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