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失われた時を求めて 1~第一篇「スワン家のほうへI」~ (光文社古典新訳文庫)

失われた時を求めて 1~第一篇「スワン家のほうへI」~ (光文社古典新訳文庫)

プルースト、高遠 弘美

累計読者数12
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star総合評価 28/100
boltライト読書型
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この本について

日々同じことの繰り返しで、ふと「もう少しドラマがほしいのに」と思ってしまう瞬間があります。大事にしているはずの日常なのに、どこかで退屈や虚しさが顔を出す。情報も次々流れてきて、気づけば大事なことより些細なニュースに振り回されている。そんなときに、プルーストを読むと視点がゆっくり元の場所に戻っていく感じがあります。 この本が効くのは、まず「単調な日々をどう見るか」が静かに揺さぶられるところです。主人公の心の揺れ方が丁寧すぎるほど描かれていて、自分の中の微妙な感情まで拾われていく。次に、複雑で長い文を「気楽に読んでいい」と訳者がはっきり言ってくれる点が救いで、構えなくても世界に浸れることに気づきます。そして、階級や生活の息づかいの描写が細かく、今の自分の立ち位置まで見直したくなるような感覚があるのが大きいです。 いわゆる名作だけれど、勉強のように読む必要はまったくなくて、横になりながらでも流れに身体を預ければ自然と呼吸が合ってくる。日常のざわつきに疲れた人、自分の感情の微細な動きをもう少し丁寧に扱いたい人には特に刺さると思います。プルーストは難しいという思い込みをいったん外して、ただ世界に浸ってみると、少しだけ景色が変わります。

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