
NHK「100分de名著」ブックス アリストテレス ニコマコス倫理学 「よく生きる」ための哲学
山本 芳久
NHK出版 / 2024-08-26
累計読者数5
平均ハイライト数 16.6件/人
推定読了時間 約1時間58分
star総合評価 48/100
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この本について
最近、何かを決めるたびに「これで合ってるのかな」と迷うことが増えました。正解が分からないし、気分や勢いだけで動くと後から後悔する。でも慎重すぎても前に進めない。このどっちつかずの感じ、けっこうしんどいですよね。 この本を読んで救われたのは、「中庸=ほどほど」ではなく、その場で最も的確な“ど真ん中”を選ぶ力なんだ、と具体的に説明してくれたところです。勢いでも我慢でもなく、自分がどうありたいかに照らして選ぶ。それを続けることで性格そのものがゆっくり形づくられていく、という視点は、普段の小さな迷いにまで効いてきます。また、幸福を「遠くのゴール」とせず、「今の行為に意味を与えるもの」と読むことで、将来不安に引っ張られすぎてしまう癖が少し緩みました。倫理学が専門用語の話ではなく、日々の行為の選び方そのものに関わる学問だと腑に落ちたのも大きかったです。 仕事でも生活でも「どちらを選んでもしっくりこない」みたいな場面が多い人には、静かに効いてくる本です。
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出版社による紹介
幸せを獲得するためにすべきことが詰まった「実践哲学」の書! 天文学、生物学、詩学、政治学、論理学、形而上学などあらゆる分野の学問の基礎を確立し、「万学の祖」と呼ばれる古代ギリシャの哲学者アリストテレス(前384-前322)。彼が「倫理学」という学問を歴史上初めて体系化した書物が『ニコマコス倫理学』だ。 「倫理学」と訳されているギリシャ語は「人柄に関わる事柄」という意味で、彼が倫理学と呼ぶものは、義務や禁止といったルールを学ぶことではなく、どのような人柄を形成すれば幸福な人生、充実した人生を送ることができるのかを考察することだった。 アリストテレスは、幸福とは人間がもっている固有の能力を発揮することであり、そのためには、外的な幸運を生かすための内的な力である「徳(アレテ―)」を身につける必要があると考えた。その「徳」は一定の行動を繰り返し習慣化することで「性格」となり、身につけることができるという。また、人間同士の相互的な絆のことを「友愛(フィリア)」と呼び、それらを分類・分析することで、幸福になるために必要な友愛とは何かを明らかにすべく、思索を深めていく。 「幸福とは何か」を多角的に考え抜き、それを獲得する方策を説いたのが『ニコマコス倫理学』であり、現代人にとっても大切な「正義」や「欲望」、「生き方」や「友情」などの在り方について、読者がわが身に引き付けて考えるための「実践の書」なのだと、著者はいう。その発展的受容という観点から、特別章を加筆。キリスト教とギリシャ哲学を融合させたトマス・アクィナスの思想に『ニコマコス倫理学』の実践を見る。 【内容】 はじめに 「いかによく生きるか」を考える学問 第1章 倫理学とは何か 第2章 幸福とは何か 第3章 「徳と悪徳」 第4章 友愛とは何か ブックス特別章 アリストテレスとトマス・アクィナス ~『ニコマコス倫理学』から『神学大全』へ 読書案内 おわりに
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