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普通の子 (角川書店単行本)

普通の子 (角川書店単行本)

朝比奈 あすか

累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
star総合評価 36/100
boltライト読書型

この本について

子どもの気持ちに向き合おうとするとき、「あの子はいま何を感じてるんだろう」と考え込んでしまうこと、ありませんか。自分が子どもだった頃の感覚なんてもう思い出せないし、大人の尺度で測ろうとすると、どこかズレてしまう感じがする。そんなときにこの本を読んだら、少しだけ視点が戻ってきました。 読者の方が抜き出していた「子どもの心はまじりけがなく、とても小さくて、その瞬間の悲しみや喜びを全力で味わい尽くす」という一文。ここが刺さる人って、きっと“どうしてこんなに振り回されるんだろう”という戸惑いと、“わかってあげたいのに距離がつかめない”という焦りを抱えているんじゃないかと思うんです。『普通の子』は、そのズレの理由を大げさに説明するのではなく、日常の中に散りばめられた微細な温度差として描いてくれます。 たとえば、大人にとっては一瞬の出来事でも、子どもにとっては世界が揺れるほどの事件になること。逆に、親が深刻に捉えていることが、子どもにとってはただの「今日のひとコマ」でしかないこと。こういう場面が積み重なると、自分が“理解できない側”ではなく“理解に追いつけていない側”なんだと気づかされます。そして、子どもの反応に振り回されているように見えて、実は自分もその瞬間ごとに揺れている存在なんだと素直に認められるようになる。 子どもの気持ちを「つい大人の基準で整理してしまう人」に、静かに届く本だと思います。大きな答えが手に入るというより、目線の高さをそっと合わせ直してくれるような一冊でした。

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