
ピークアウトする中国 「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界 (文春新書)
梶谷 懐、高口 康太
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star総合評価 72/100
trending_up後半加速型
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この本について
中国のニュースを見るたびに、「結局いま何が起きているのか」が曖昧なまま流れていく感じってありませんか。投資が止まり、若者の失業率が高く、地方政府の財政が苦しいらしい……と断片的な話は聞くけれど、自分の仕事や将来にどうつながるのかまでは掴みきれない。僕もずっと同じモヤモヤを抱えていました。 この本が助かったのは、中国経済の失速を“ひとつの理由で説明しない”ところです。たとえば、投資先そのものが枯れはじめている構造的な問題や、地方政府が土地売却益に依存してきた歴史が、不動産危機で一気に限界に達していたりする。未完成マンションが増える背景や、なぜ土地に余裕があるのにタワマンが乱立したのか、といった現場の事情も丁寧に描かれています。個人的には、EVや太陽光パネルによるチャイナショック2.0が、かつての「安い労働力」の延長線では説明できず、新しい理論が必要になるという視点が腑に落ちました。 読んでみると、「中国がどうなるか」という話を超えて、自分の中の思考の型がひとつ増える感覚があります。数字やニュースをそのまま受け取るのではなく、背後にある制度や都市化の仕組みを考えられるようになるので、国際ニュースを追うときのストレスがかなり減りました。特に、海外ビジネスや政策の動きを日常的に追う人には刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
供給能力の過剰といった「殺到する経済」をキーワードに、不動産危機からEVによる貿易摩擦まで、中国経済の宿痾を読み解く意欲作。
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