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中国不動産バブル (文春新書)

中国不動産バブル (文春新書)

柯 隆

文藝春秋 / 2024-04-19

累計読者数3
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約2時間48分
star総合評価 44/100
boltライト読書型
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この本について

経済ニュースを見ていて、「中国の不動産が危ないらしいけど、結局何がどう問題なのか…」とモヤっとしたまま流してしまうことってありませんか。自分もそうで、断片的な情報が多いわりに、全体像がつかめずに放置していました。でも放置すると、仕事でも投資でも判断を誤るし、なにより“分かったつもり”のまま話を聞くのがしんどいんですよね。 『中国不動産バブル』は、そのモヤモヤをほどくのにちょうどいい一冊でした。恒大や碧桂園といった企業の名前は知っていても、なぜここまで連鎖的に追い詰められたのか。著者は、改革開放・WTO加盟・地方政府の財源構造といった歴史の積み重ねを一本の線として示してくれます。「売れ残り物件がなぜ数十兆円規模になるのか」「なぜ救済も処罰も進まないのか」といった疑問に、制度と人間の関係性を踏まえて説明してくれるので、ニュースの裏側にある力学が見えてきます。 特に刺さったのは、中国の高い貯蓄率が“安全に置いておける場所の少なさ”から来ており、そのお金が不動産に流れ込む構造。これは単に企業の失敗ではなく、国家レベルの制度的ゆがみだったんだと腑に落ちました。日本との違いも「市場の失敗」と「政府の失敗」という対比で語られるので、単純な“過去の焼き直し”では済まない背景が理解できます。 中国経済を深掘りしたい人というより、「ニュースを聞いても全体像がつかめず不安だけが残る人」にこそ刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

中国の不動産バブル崩壊が幕を開けた。 それは貨幣的な現象に留まらず、金融、行政、政治システムへと飛び火し、やがては共産党統治体制をひっくり返す要因にもなり得る——。 バブル形成から崩壊まで、複雑怪奇な構造をどこよりも分かりやすく読み解く。 【不動産から見える中国社会の歪み】 ●主要大都市の不動産価格が大きく下落 ●開発途上の不動産プロジェクトが次々とゴーストタウンに ●中国政府が不動産開発を熱心に進めた理由 ●共産党幹部とデベロッパーが熱中したマネーゲーム ●別荘にプライベートジェット……賄賂を使って贅沢三昧 ●地方政府が財政危機に陥れば、年金難民が発生する ●海外へと脱出する日本人が急増 ●賃貸市場を敬遠し、マイホームを重視 ●「見栄を張る」ことをやめられない ●統制か自由化か、岐路に立つ習近平政権
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