
2025年東京不動産大暴落 (イースト新書)
榊淳司
イースト・プレス / 2017-06-15
この本について
家を買うか、今はまだ様子を見るか。数字を追っているつもりでも、賃料は下がっているのに販売価格だけ上がるこの数年の動きがどうにも腑に落ちない……そんなモヤモヤを抱えている人、多いと思います。僕もそのひとりで、「結局いまの不動産って何が本当なんだろう」とずっと引っかかっていました。 この本は、そういう曖昧な不安に対して、感情ではなく「構造」で説明してくれます。たとえば、空き家率が増え続けているのに新築が止まらない理由。需要と供給だけでは説明しきれない、富裕層の相続税対策や外国資金の流入が価格を押し上げていた事実。さらに、賃料は下がり続けているのに販売価格だけバブル的に上がるねじれがなぜ起こるのか。読み進めるほど、「これは個人の判断力の問題じゃなくて、構造的に歪んでいたのか」と視点が変わっていきます。 特に、金利と不動産価格の連動や、Jリートが低利で無理して物件を買い進めている話は、自分の“相場観”をアップデートするきっかけになりました。値上がりしている街の名前をただ聞くだけでは見えなかった、「どこが危なくて、どこは実需で支えられているのか」も少しずつ立体的に見えてきます。大げさに未来を断言するタイプの本ではなく、いま起きている現象を冷静に見直すための地図に近いです。 不動産を買う・買わないを迷っている人だけでなく、「この数年の価格の動きに説明がつかない」と感じている人ほど刺さると思います。僕自身、読み終えたあと、焦りや期待よりも「まず事実を見よう」という落ち着きが戻ってきました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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