
コミンテルン 国際共産主義運動とは何だったのか (中公新書)
佐々木太郎
中央公論新社 / 2025-02
累計読者数3
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この本について
日々、理想と現実のあいだで折り合いをつけながら働いていると、「なぜ組織はこうも複雑になるのか」「理念を掲げるはずの集団が、気づけば別のものに変わっていくのはなぜか」といったモヤモヤにぶつかることがあります。自分の職場で起きていることなのか、もっと大きな歴史の流れにも同じ構造があるのか、そのあたりが見えにくいまま悩み続ける感じです。 この本を読んで印象的だったのは、読者が保存した抜粋にもあるように、コミンテルンが掲げていた壮大な理念が、その都度の現実――外交、ナショナリズム、内部の不満、諜報との結びつき――に揉まれ、少しずつ形を変えていく過程が、驚くほど具体的に描かれていることでした。レーニンの思想の揺れや、秘密活動へ傾斜していく組織の変質などを追っていくと、「理念と実務のあいだで組織はどう振る舞うのか」という、自分たちにも身近な問いが立ち上がってきます。成功したか失敗したかではなく、理想を掲げ続ける苦しさごと全部見えるのが、この本の効きどころだと思います。 歴史の話に見えて、じつは「理念を掲げる仕事にいる人」「組織の内部変化に振り回されてきた人」ほど刺さる一冊です。
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出版社による紹介
各国の共産主義政党の国際統一組織は、いかなる目的で誕生し、どのように影響を及ぼしたのか。その謎の多い軌跡を照らし出す。
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