
日ソ戦争 帝国日本最後の戦い (中公新書)
麻田雅文
累計読者数8
平均ハイライト数 14.6件/人
star総合評価 47/100
start序盤集中型
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この本について
戦争の本って「歴史の大きな流れ」の話になりがちですが、読んでいる側のモヤモヤはもっと手前にあって、例えば自分の職場や組織で、判断が遅れたり、現場に情報が降りてこなかったり、誰も責任を取りきれなかったり……ああいう空気がどうして生まれるのかを知りたい、という感覚じゃないでしょうか。僕もまさにそこに悩んでいて、この本を読むと、極端な状況では何が起こるのかが立体的に見えてきます。 日ソ戦争という“最後の崩壊局面”を追う本なのですが、抽象論ではなく、民間人が後回しにされていく瞬間や、情報が隠されて現場が誤った前提で動かされる構図、政治と軍事を束ねる役割が不在だったときの破綻など、読んでいて現代の組織の弱点と重なるところが多いです。自分も仕事で「なぜ現場にだけ負担が寄るのか」と悩んでいた時期があって、そういう構造的な歪みが歴史の中でどう露出したかを見ることで、少し引いた視点が持てました。 もう一つ強く残ったのは、当事者の感情の細部です。引き揚げを支えた人たちの犠牲や、報復を恐れる心理、あるいは「ソ連なら中立条約の情義がある」という希望にすがった感覚など、後世からなら「読み違いだ」と言えることが、当時の人には必死の判断だった。こういう“その場にいたら自分も同じ判断をしてしまったかもしれない”という距離感が、この本の大事なところだと思います。 歴史の判断ミスを笑うより、「自分の毎日の判断のズレ」を見つめ直したい人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
1945年8~9月、満洲・樺太・千島列島を戦場と化した第2次大戦最後の全面戦争。国際政治の動向から各地の戦闘まで全貌を描く
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