
デンマーク人の休む哲学 幸福度も生産性も「いいとこどり」する習慣
針貝有佳
PHP研究所 / 2023-11-15
この本について
仕事の疲れが抜けないまま週末に突入して、なんとなくSNSを眺めて終わってしまう。休んだはずなのに月曜の朝がしんどい。そんな感覚、僕自身もよくあります。休み下手というより、「どう休めばいいのか」を知らないまま大人になったんだろうなと感じます。 この本が面白いのは、「休み」を義務や贅沢としてではなく、暮らしの中心としてデザインしているデンマーク人の視点がそのまま生活レベルの行動として描かれているところです。例えば、まず休みを確保してから働き方を組み立てるという発想や、メールは即レスしないという小さなルールづくり。さらに、週末は金曜の午後から始まるという空気感があるから、誰も「休んでいること」に罪悪感を抱かない。こういう“環境ごと調整する”考え方は、日本で働いているとつい忘れてしまいます。 読みながら感じたのは、休むことは怠けではなく、ちゃんと働くための準備でもあるという当たり前のことでした。単純作業のときにアイデアが生まれたり、好奇心からの余暇のほうが深く没頭できたり、そういう小さな実感が積み重なると、休みを後回しにするのが逆に不自然に思えてきます。環境が合わないなら早めに見切りをつける、問題が起きたら距離感を調整するなど、人間関係の扱い方も軽やかです。 日々の疲れを「気合いでごまかしている自覚がある人」に刺さる一冊です。休むことをテクニックではなく、生き方そのものとして見直したいときに、ちょうどいい距離感で背中を押してくれます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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