
宗教の起源
ロビン・ダンバー and 小田哲
この本について
人と関わるのは好きだけど、大きな組織に入ると急にしんどくなることってありませんか。自分の居場所がどこなのか、なにを拠りどころにして動けばいいのか、ふと立ち止まってしまうあの感じです。僕自身も人づきあいは嫌いじゃないのに、集団が大きくなるほど距離の取り方がわからなくなることがあります。 『宗教の起源』は、そんな「共同体との距離感」に悩むときに、直接の答えというより、視野を少し広げてくれる本でした。宗教を信じるかどうかとは関係なく、人間がなぜ“つながり”を必要とし、なぜそこに感情が強く結びつくのかを、進化心理学や歴史の具体例を使って淡々と説明してくれるんです。150人を超える集団では人間の自然な仕組みだけではまとまらないとか、強烈な感情体験が人を動かしてきたとか、読んでいるうちに「なるほど、そりゃしんどいわ」と肩の力が抜けていきました。 宗教そのものを肯定するでも否定するでもなく、「人はなぜそう動くのか」という土台を示してくれるので、職場の空気に疲れやすい人間関係のパターンに悩む人には特にしっくり来るはずです。自分の弱さを責める前に、仕組みとして一度距離を置いて眺めてみたい人に静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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