
この本について
最近、ニュースを見ても政治の話をしても、「結局、日本はどこに向かっているんだろう」とモヤモヤする瞬間が増えました。国際情勢は不安定で、中国との距離感も読みづらい。与野党の争いも、自分たちの生活とどうつながるのかよく分からないまま流れていく。そんなときにこの本を読むと、少なくとも「なぜここまで話がこじれて見えるのか」を一歩引いて捉えやすくなりました。 この本は、高市早苗さん個人を賛美するというより、「日本政治の内部ではどんな力学が働いているのか」をかなり生々しく描いています。たとえば、外交と安全保障の判断がどうして迷走して見えるのか、その背後でどんな派閥や利害が動いているのか。あるいは、中国との関係が揺れる理由が、一部の政治家だけの話ではなく、企業や世論まで含めた構造の問題として見えてくる。読者の方が保存していた「正面の理・側面の情・背面の恐怖」という言葉は、その視点を象徴していて、国同士の関係は単純な「仲良くすればいい」では済まないことを思い出させます。 読みながら、自分の中にあった「なんとなくの不安」が、もう少し現実的な形に落ちていく感覚がありました。もちろん、全部を鵜呑みにする必要はなくて、著者の視点も強い。でも、だからこそ「そう見える背景は何なのか」と考えるきっかけになる。政治の話題に置いていかれている気がする人ほど、逆に読みやすい一冊です。 特に、「日本の進路について、自分なりの答えを持ちたい」と感じている人には刺さると思います。
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