
こころは遺伝する DNAはいかに〈わたし〉を形づくるか
ロバート・プロミン and 田中文
累計読者数3
平均ハイライト数 22件/人
star総合評価 55/100
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この本について
子どもの頃の環境とか、親の育て方とか、自分の努力とか。どれが今の自分を形づくっているのか、なんとなくモヤモヤすることってありませんか。特に「もっと良い環境だったら違ったはず」とか「親の影響を引きずっている気がする」と感じるとき、その正体がどこにあるのかはなかなか掴めません。 この本は、そのモヤモヤに対していきなり答えを押しつけるわけではなく、「そもそも何がどのくらい影響するのか」を淡々と示してくれます。たとえば、家庭環境は思っているほど“系統的な力”ではなく、むしろランダムな経験の集合体だという指摘がありますし、兄弟が似る理由の多くは育ちではなく遺伝だという話も出てきます。ここを知ると、「自分が感じてきた違いの原因を、無理に家庭に求めなくていいのかもしれない」と少し呼吸が軽くなるはずです。 また、遺伝がすべてを決めるわけではなく、だいたい半分しか説明しないという前提も丁寧に書かれています。だからこそ、変えられない部分を理解した上で、環境のランダム性をどう扱うかに意識が向く。自分が選んできた経験や、これから作っていく環境が“遺伝との共同作業”になる感覚が生まれる本です。 親子関係や自己理解に行き詰まりを感じている人、あるいは「自分はなぜこうなんだろう」と長く抱えてきた人に静かに刺さると思います。
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