
Alice's Adventures in Wonderland HTML Edition (English Edition)
Lewis Carroll
Hardpress Publishing / 2016-06-21
この本について
最近、やることに追われているのに「そもそも何のためにやってるんだっけ」と立ち止まる瞬間ってありませんか。周りの空気に合わせて動いているうちに、自分の足がどこに向いているのか分からなくなるあの感じです。抜粋にあった “what is the use of” というつぶやきや、裁判所から靴も履かずに飛び出していく場面に、そういう疲れがにじんでいる気がしました。 不思議の国の住人たちは、よく考えると理不尽なのに、どこか現実の比喩みたいでもあります。たとえば、場の空気に支配されて振り回されるハッターの震え方は、会議での「本音は言えないけど従うしかない」自分と重なりますし、アリスが “wondering how she was ever to get out again” と迷子になる感覚も、日常でよく起きるものです。この物語が効くのは、そこへ少し距離を置いた視点をくれるところで、こんがらがった状況を「一度変な方向から見てみる」余裕が生まれます。 さらに、不条理な世界なのに淡々と進んでいくアリスの姿を追っていると、完璧に理解しなくても前に進めるんだな、と妙に安心します。理由や正解を先に求めすぎて身動きが取れなくなるタイプの人には、ちょうどいい揺さぶりになると思います。 現実がちょっと窮屈に感じるときや、理屈で割り切れない日々の違和感を抱えたまま動いている人に、静かに刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの88%が集中しています。
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