
京大医学部の最先端授業! 「合理的思考」の教科書
中山 健夫
すばる舎 / 2012-02-27
この本について
最近、「なんとなく雰囲気で結論を出してしまったな…」と後から気づくことが多くて、ちょっとモヤッとしていました。会議でもニュースでも、数字やデータが出てくると、それらしい気分になってしまって深く考えたつもりになる。でも実際は、思い込みやその場の空気に引っ張られているだけだったりします。 この本を読んで少し視界が開けたのは、まず「目的の明確化」という当たり前のようで抜けがちな視点を、丁寧に取り戻させてくれたところです。何を判断したいのかが曖昧なままだと、どんな情報も正しいかわからないまま流れていく。逆に目的がはっきりすると、必要なデータが自然と見えてくる感覚がありました。もうひとつ役に立ったのは、「半々主義」という考え方です。強い意見を投げかけられたときに、すぐ信じるでも疑うでもなく、一度フィフティ・フィフティの位置に立ってみるだけで、妙な焦りが消えて、判断が落ち着くんですよね。 さらに、数字は「純粋」だけど、情報になった瞬間に解釈が混ざるという指摘も、日々の情報収集のクセを見直すきっかけになりました。複数の情報源を比較して偏りを取るとか、副詞ではなく具体的な数値を見るとか、現実的で続けやすい工夫が多いのもありがたいところです。 「自分は流されやすいかもしれない」と薄々感じている人や、「正しく判断したいのにうまくいかない」という人には、けっこうしっくりくると思います。僕自身がまさにそのタイプで、この本は“考え方をリセットするための休憩所”みたいに使っています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
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