
人生論ノート
三木 清
パイインターナショナル / 2024-07
累計読者数8
平均ハイライト数 18.5件/人
star総合評価 48/100
start序盤集中型
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この本について
人間関係でも仕事でも、「なんでこんなに気をつかってしまうんだろう」とか、「正しさって本当にあるのか」とか、そういう言葉にしづらいモヤモヤが抜けない時期ってありますよね。自分の中にある虚栄心や懐疑心も、見て見ぬふりをしているうちは余計にしんどくなる。そんなときに三木清の『人生論ノート』を読むと、きれいごとではなく、人間の弱さや揺らぎをごく自然なものとして扱ってくれる感覚がありました。 たとえば「社会は契約でなく期待の上に成り立つ」と語られる部分。合理的に割り切れない“人と人の間にあるもの”を、否定せずにそのまま置いてくれるので、無理に正解を探そうとする力みが少し抜けます。あるいは「虚栄は人間の最も普遍的な性質」と断言されるところ。弱点だと思っていたものが、人間である以上避けられない“前提”として扱われるので、自分を責める方向から離れられるんですよね。そして「怒りをどう扱うか」が具体的で、機嫌や生理的反応まで含めて書かれているところも現実的で救われます。 派手な励ましはありませんが、人間の内側をまっすぐ見つめる視線に触れると、自分の気持ちの輪郭が少しだけ整う感じがします。自分の弱さや揺れを「無いことにできない人」にこそ、静かに刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
この名著との出会いが、君の「生き方」を変えるかもしれない。 『人生論ノート』は、哲学者・三木清が、昭和前期、日本の「軍国主義」の社会情勢の中で、「幸福の要求」を論題として人生の諸相について綴った哲学エッセーです。死・幸福・習慣・虚栄・嫉妬・成功などの題目について語られています。確かにちょっと難解かもしれませんが、一生ものになる「お気に入りの一節」に出会えるかもしれない名著です。その世界感を視覚的に伝える大川裕弘氏の写真と、ときにズシンと、ときにしみじみと読者の胸奥に響くフレーズの組み合わせで、より親しみやすい構成になっています。 ※本書は『人生論ノート』の前半11題を掲載しています。
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