
親鸞
三木 清
新潮社 / 2016-03-17
累計読者数3
平均ハイライト数 8.7件/人
推定読了時間 約1時間40分
star総合評価 35/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも私生活でも、自分の中をのぞくと「後悔ばかりしているのに、何も変わっていないな」と思う瞬間がよくあります。反省はしているつもりなのに、どこか表面的で、結局また同じことを繰り返してしまう。そんなときにこの本を読むと、親鸞が向き合っていた“人間のどうしようもなさ”が、まるでこちらの心を代弁してくれているように感じました。 特に印象的なのは、後悔と懺悔をまったく別ものとして扱う姿勢です。行為を振り返るだけでは何も変わらないし、そこにはまだ自分の力をどこかで信じている甘さが残っている。親鸞が言う懺悔は、そんな自分の立場ごと手放して、聞く側にまわること。これを読むと、「ああ、変わろうと力む前に、まず自分の限界を正直に認めるところからだな」と静かに軌道修正されます。また、無常を“美しさ”として眺めるだけでは足りず、むしろそこに罪悪感や現実の肉体性まで抱えるところに、彼の人間味がにじみ出ています。 この本は、強い励ましをくれるタイプではありませんが、自分の中で言語化できなかった重さや澱のようなものを、そのまま掬い上げてくれる感覚があります。きれいごとでは処理できない心の動きに向き合いたい人に静かに刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
非僧非俗、悪人正機、絶対他力、自然法爾……波瀾万丈の生涯と独特の思想をめぐり、これまで多くの学者や思想家が、親鸞について所説を発表してきた。いったいなぜ、日本人はかくも魅かれるのか――大河小説『親鸞』三部作を書き上げた著者が、長年にわたる探究と想像をもとに、その時代、思想、生き方をひもといていく。平易にして味わい深く、時にユーモアを交えた語りの中に稀代の宗教者の姿が浮かび上がる名講義。
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