
法然 十五歳の闇 上 法然 十五歳の闇 (角川ソフィア文庫)
梅原 猛
累計読者数4
平均ハイライト数 1.5件/人
star総合評価 37/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
仕事でも人間関係でも、自分の中にある矛盾や弱さを整理しきれず、「ちゃんとしなきゃ」と思うほど身動きが取りづらくなることがあります。強さや一貫性を求められる場面ほど、内側の揺れが目立ってしまうというか、そんな自分をどう扱えばいいのか分からなくなる時があると思うんです。 この本で描かれる親鸞や一遍の姿は、いわゆる立派な聖人像とは全然違っていて、抜粋にもあるように、迷いや葛藤を抱えたまま生きている人間そのものです。万人に崇拝されるような整った人物ではなく、むしろ風貌や生き方の不器用さによって、限られた人にだけ深く届いていく。その視点に触れると、「完璧じゃないからダメなんじゃなくて、迷いながら進む姿そのものが誰かの支えになることもあるんだ」と、少し肩の力が抜けます。 特に、若き法然が十五歳の闇の中で何を手放し、何を選んだのかをたどる過程には、変化の前に必ず揺れがあるという事実が淡々と描かれています。立派な答えに飛びつくのではなく、自分の弱さごと歩くことのリアルさが感じられます。 自分の迷いをゼロにできないまま、それでも前に進みたい人に刺さる一冊です。
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