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パレード (幻冬舎文庫)

パレード (幻冬舎文庫)

吉田 修一

ポプラ社 / 2025-01-27

累計読者数4
平均ハイライト数 3.3件/人
推定読了時間 約24分
star総合評価 50/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 90%

この本について

人と一緒に暮らしたり、同じ空間で長く過ごしていると、「本音ってどこまで出していいんだろう」と迷うことがけっこうあります。むしろ、わからなくなる瞬間のほうが多い気がします。距離を縮めたいと思うほど、踏み込みすぎるのが怖くなるというか。そのあたりのモヤモヤに、吉田修一の『パレード』は妙にリアルに触れてきます。 今回送っていただいた抜粋がまさにそうで、話したいことではなく、話してもいいことだけを話すことで、共同生活がかろうじて成り立っているという一文。この感覚が刺さる人は多いはずです。自分をさらけ出す勇気がないというより、出してしまえば何かが崩れるのがわかっているから慎重になる。その微妙な空気のバランスを、この小説は登場人物の立ち位置や沈黙の重さを通してじわじわ描いてきます。 そして、物語の中に散らばる科白や宵の口、バティック、ヘテロなどの細かな言葉の断片は、日常の中にある“説明されない気配”を拾い上げていて、読んでいる側まで登場人物の部屋に同居しているような気分になります。誰も決定的なことは言わないのに、その沈黙の奥にあるものだけが確実に積もっていく。その感覚が、この作品の怖さでもあり面白さでもあります。 人との距離感がうまくつかめないとき、あるいは、表面上は平和に回っているけれど、その裏にある空気から目をそらせなくなっているとき。この小説は、正解をくれるというより、「関係ってこういう揺れがあるよね」と静かに寄り添ってくれます。空気の変化に敏いタイプの人に、特に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【この1冊に、大好きなのりものいっぱい!】 大人気の乗り物写真絵本が、掲載数アップして新登場。 カラフルな観光列車や、かっこいい機関車、船や飛行機など、ゆかいな乗り物が盛りだくさん!
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