
歩兵の本領 (講談社文庫)
浅田次郎
講談社
累計読者数4
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約22分
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
仕事でも人間関係でも、後から「あのときちゃんと向き合えばよかった」とモヤモヤを抱え続けてしまうことってありますよね。表向きは平然としていても、心の中に小さな澱が残ると、いざ大事な場面で判断が鈍ったり、自分の軸が見えなくなったりする。頭では分かっているのに、日常の勢いの中でつい後回しにしてしまうところが厄介です。 『歩兵の本領』の抜粋を眺めていると、読者が惹かれているのは「覚悟とか精神論」じゃなくて、「その場でけじめをつける」という、現実的で地に足のついた態度なんだろうなと思います。腹に一物を残さないというのは単なる潔癖ではなく、未来の自分を困らせないための習慣に近い。部隊づくりの話も、優秀さを追うより“穴をつくらない”という発想が、仕事のチーム運営にもそのまま重なる気がします。 さらに、この本が面白いのは、物事の「呼び名」や「建前」に流されず、実態を見ろと静かに突きつけてくるところです。軍か自衛隊かの言い換えで本質は変わらない、星が動いているように見えても実際は地球が回っている――そういう視点の転換が、自分の思い込みをリセットしてくれる。目の前の課題を変える力はないけれど、捉え方を変える余白はまだ残っているはずだ、と落ち着かせてくれる感じがあります。 現実の矛盾や不条理に疲れやすい人、あるいはその中で「どう態度を整えるか」を考えたい人には、静かに刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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出版社による紹介
一週間の後に、私は自衛隊特有の鉄と亜麻仁油の匂いのない自由な世界へと戻っていく。任期満了で退職するのは、正当な権利なのだから。だが除隊前夜、非国民呼ばわりするロートルの坂崎一曹と徒手格闘した私の胸を去来したものとは。男の矜りの不変性を教える感動短編。浅田次郎が自らの自衛隊体験を活写した、涙と笑いの青春グラフィティ! 『歩兵の本領』表題作。
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