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蒼穹の昴(2) (講談社文庫)

蒼穹の昴(2) (講談社文庫)

浅田次郎

講談社 / 2004-10-15

累計読者数4
平均ハイライト数 5.8件/人
推定読了時間 約4時間
star総合評価 36/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 17%

この本について

仕事でも人生でも、視界が狭くなって「自分には荷が重いんじゃないか」と不安になることってありませんか。責任のある立場が近づくほど、足取りがふらつく感じが出てくるというか。胸を張って歩くことすら難しくなる、あのよろよろした感覚です。 『蒼穹の昴(2)』の抜粋を見ていると、保存している方はまさにその「重圧の正体」を確かめたくて読んでいるように感じます。胸を張って歩くことの難しさを真正面から言い切る場面や、才気ある者ほどみじめな思いをするという言葉に、逃げ場のない状況で踏ん張ろうとしている人の視線がにじんでいます。自分の弱さを叱咤するというより、「そう感じるのは自分だけじゃない」と思わせてくれる温度があります。 この物語が効いてくるのは、まず、負荷を抱えて前に進む人間の姿を大げさに英雄化せず、泥臭い矛盾ごと描いているところです。強さとは何か、使命とは何かを問う場面が多いのに、そこで語られるのは立派な精神論ではなく、みじめさや迷いを抱えたまま動く人間の現実です。さらに、景色や人物の描写が濃いので、読んでいる側の感情がそのまま引き出されやすい。視点がひっくり返るというより、「弱さを抱えていても歩いていい」という静かな確信を手渡される感じがあります。 いまの自分に何を期待されているのか分からなくなる人、責任の重さで足が止まりそうな人に、とくに刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

官吏となり政治の中枢へと進んだ文秀。一方の春児は、宦官として後宮へ仕官する機会を待ちながら、鍛錬の日々を過ごしていた。この時、大清国に君臨していた西太后は、観劇と飽食とに明けくれながらも、人知れず国の行く末を憂えていた。権力を巡る人々の思いは、やがて紫禁城内に守旧派と改革派の対立を呼ぶ。
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