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誰が勇者を殺したか 勇者の章【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)

誰が勇者を殺したか 勇者の章【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)

駄犬 and toi8

KADOKAWA / 2025-05-30

累計読者数7
平均ハイライト数 5.3件/人
推定読了時間 約3時間52分
star総合評価 52/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 65%

この本について

最近、人の期待を背負うのがしんどいとか、責任ある立場なのに一歩踏み出せないとか、そういうモヤモヤを抱えている人と話すことが多いんですが、正直わたし自身もずっと同じことでつまずいています。自分が決めていいのか、任せたほうが楽なんじゃないか、もし失敗したらどうしよう…そんな気持ちが頭から離れないまま仕事をしている日もあります。 『誰が勇者を殺したか 勇者の章』が刺さるのは、まさにこういう「弱さのリアル」をきちんと扱っているところだと思います。強さよりも、踏み出すときの震えや、責任の重さを前にした迷いが丁寧に描かれていて、読んでいると「弱さがあること自体は悪じゃないんだな」と少し呼吸が楽になるんです。仲間を率いることへの恐れ、役割を果たすために“偉そう”に振る舞わざるを得ない窮屈さ、強い仲間に囲まれて自分だけ取り残されていく感覚など、どれも現実の人間関係の延長にあるように感じました。 特に心に残ったのは、努力が報われるかどうかではなく、報いがなくても確かに「残るもの」があるという視点です。結果を出せなかった日のむなしさを、そのまま抱えたまま生きていいと言われているようで、多分これを必要としている人は少なくないはずです。勇者という存在を、自己犠牲ではなく“美しさ”として捉える思想も、誰かの期待に押しつぶされそうなときの支えになります。 責任や期待に疲れてしまった人、自分の弱さと折り合いをつけられずにいる人には、静かに効いてくる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

魔王討伐から数年後、王国で開催されている慰霊祭で亡くなった者たちに祈りを捧げる勇者たち。王都が祭りの喧騒に包まれる中、勇者はかつて旅の始まりで出会ったリュドニア国の姫と再会を果たす。少し緊張した面持ちで言葉をかける彼に、姫は冷たく重い声で「リュドニアの勇者を殺したのはあなたですか」と糾弾する。かの勇者が姫の兄であり王子だったことを思い出した彼は、心にかすかな痛みを覚えながら「王子を殺したのは魔物シェイプシフター。あなたもご存じのはず」と伝えるのだが……。これは旅の始まりで出会った、もうひとりの勇者と姫の物語。
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