
動きが心をつくる 身体心理学への招待 (講談社現代新書)
春木豊
講談社 / 2011-08-17
累計読者数8
平均ハイライト数 25.1件/人
推定読了時間 約3時間18分
star総合評価 60/100
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この本について
仕事で考えが煮詰まってくると、「もっと頭を使わなきゃ」と思い込みがちですが、実際には机に張り付いたままでは余計に視野が狭くなることがあります。僕自身、考え疲れしているのに座り続けてしまい、気持ちだけが空回りする日が何度もありました。そんなときに読んだのが『動きが心をつくる』で、抜粋を見ても分かるように、読者の多くが「心より先に動きがある」という視点に強く反応しているのを感じます。 この本が面白いのは、「動きは脳の指令の結果」ではなく、もっと原始的で、環境とのやり取りの中から生まれるという考え方を丁寧に示しているところです。たとえば、漢字を思い出すときに手を動かすだけで再生率が上がる実験や、威嚇・服従といった動物の姿勢が人間の挨拶の原型になっている話は、行動が心に先行するという感覚をすっと腑に落とします。知識を積むだけでは変われない感じがしていた人ほど、「体が変わると認知も変わる」という当たり前のようで忘れがちな事実が刺さると思います。 大げさな技法を教える本ではありませんが、姿勢や動きを少し変えるだけで、考え方が硬直していた理由が見えてくる瞬間があります。知識偏重の時代で、どうにも頭が疲れ切ってしまった人に静かに効いてくる本です。
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出版社による紹介
身体の動きを軽視する現代人。でも実は、姿勢・呼吸・歩行といった身体の動きが心に大きな影響を与えている。その実態をあきらかにし、心身を健康にする実践的ボディワークも紹介。心と身体の動きとの深~い関係のいくつかの例「呼吸で「呼息」「腹息」「長息」の三つを意識すると、心が落ち着き、気力が充実する」「筋肉の緊張をやわらげると、恐怖心が治まる」「笑顔を禁じると、おもしろいという感情も減る」など。
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