
マイノリティデザイン―弱さを生かせる社会をつくろう(ライツ社)
澤田智洋
ライツ社 / 2021-03-03
累計読者数9
平均ハイライト数 23.3件/人
推定読了時間 約4時間18分
star総合評価 66/100
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この本について
最近、仕事でも日常でも「自分の力が社会の歯車に吸われていく感じ」が抜けなくて、ちょっと息苦しくなるときがあります。弱さを見せると置いていかれそうで、かといって強さだけで走り続けるのもしんどい。そんなモヤモヤを抱えたまま、この本を読んだら視点がガラッと変わりました。 たとえば、「できないことは克服しなくていい。社会のほうを変えればいい」という一文に、肩の力がすとんと落ちました。弱さって欠陥じゃなくて、その人だけが気づける“伸びしろ”なんだと腑に落ちるんです。著者が、息子さんの障害をきっかけに視界がひらけていく過程も、きれいごとじゃなく等身大で書かれていて、無理なく自分の生活に引き寄せられました。 それから、タイプライターが「大切な人のための工夫」から生まれたという話。こういう具体例が多いので、弱さが社会全体の発明や仕組みにつながるという感覚がすっと入ってきます。自分の仕事でも、「マス向けに刺さるもの」をつくるより、「目の前のひとり」に向き合うほうが力を出せる、という気づきもありました。 強がるのに疲れてきた人や、「弱さ」をどう扱えばいいのか迷っている人に刺さる本です。読んだあと、少しだけ世界の見え方が変わります。
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出版社による紹介
「澤田さんには、目の見えない息子がいる。僕はそれを、うらやましいとさえ思った。」 佐渡島 庸平氏(コルク代表) 日本テレビ「シューイチ」、NHK「おはよう日本」などにたびたび出演。 本書の著書は、SDGsクリエイティブ総責任者ヤーコブ・トロールベック氏との対談をはじめ、 各界が注目する「福祉の世界で活躍するコピーライター」澤田智洋。 こんな話があります。 「ライター」は、もともと片腕の人でも火を起こせるように発明されたものでした。 「曲がるストロー」は、寝たきりの人が手を使わなくても自力で飲み物を飲めるよう作られたものです。 それが今では障害者、健常者、関係なく広く利用されています。 障害者にとって便利なものは、健常者にとっても便利だからです。 つまり、「すべての弱さは社会の伸びしろ」。 ひとりが抱える弱さを起点に、みんなが生きやすい社会をつくる方法論。 それがマイノリティデザインです。 大手広告会社で名だたる企業のCMを手がけるコピーライターだった澤田氏は、 自身の息子が目に障害を持って生まれてきたのを機に、「広告をつくらないコピーライター」となりました。 そして、活躍の舞台を広告業界という「マス」の世界から、福祉業界という「マイノリティ」の世界にスライドさせ、 「弱さ」を起点に社会課題を解決する仕掛け人となります。 その活動は多岐に渡ります。 ・福祉器具である義足をファッションアイテムに捉え直した「切断ヴィーナスショー」 ・視覚障害者の「足」と寝たきりの人の「目」を交換する「ボディシェアリングロボットNIN_NIN」 ・過疎化地域への移住を劇的に促進させたPRプロジェクト「高知家」 ・ユナイテッドアローズと立ち上げた、ひとりの悩みから新しい服をつくるレーベル「041」 ・運動音痴でも日本代表選手に勝てる「ゆるスポーツ」etc……。 苦手、できないこと、障害、コンプレックス=人はみな、なにかの弱者・マイノリティ。 テレビやウェブで話題になった数々の仕事、その全貌を書き下ろした、ビジネス書としては澤田氏初の書籍となります。
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