
小野田寛郎の終わらない戦い
戸井 十月
新潮社 / 2005-07
累計読者数3
平均ハイライト数 20.3件/人
推定読了時間 約3時間48分
star総合評価 52/100
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この本について
仕事でも日常でも、自分がどこに立っているのか分からなくなる時があります。正しいと思っていた価値観が急にズレて見えたり、周りの空気に飲まれて判断が曖昧になったり。そんな時に、小野田寛郎の言葉や生き方を辿ると、「自分の軸って何だろう」と、少し落ち着いて考え直せるところがあるんですよね。 この本が効く理由の一つは、戦時中の精神主義とは真逆の“徹底した現実主義”が描かれていることです。玉砕ではなく「生き延びて目的を達する」ことを最優先にする姿勢は、いまの仕事の場面でも、感情より状況を見て判断し直すきっかけになります。また、与えられた制度や常識を鵜呑みにせず、「歪みがあるなら変えていい」と教える中野学校の気風は、環境や組織にモヤモヤしている時ほど刺さってきます。 さらに、小野田が島の地形を把握し、五年かけてようやく自由に動けるようになったという描写は、時間をかけて環境を読み解くことの大切さを思い出させてくれます。すぐに成果が出ない時ほど、この視点に救われました。 組織の中で自分の立ち位置に悩む人、生き方の「らしさ」を探している人には、静かに響く一冊だと思います。
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出版社による紹介
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