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落日燃ゆ(新潮文庫)

落日燃ゆ(新潮文庫)

城山三郎

新潮社 / 1986-11-27

累計読者数5
平均ハイライト数 10.6件/人
推定読了時間 約4時間26分
star総合評価 47/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 22%

この本について

仕事で判断を迫られるとき、「自分は情報をちゃんと見られているのか」「立場に押しつぶされてないか」とモヤッとする瞬間がけっこうあります。目の前の資料だけで考えてしまったり、周りの空気に引っぱられたりして、あとから冷静になると後悔することも多いんですよね。 『落日燃ゆ』を読んでいて刺さったのは、広田が常に“自分の責任で判断するために、見える範囲を意図的に広げようとしていた”ところでした。電報を全部読むとか、人に会って耳で確かめるとか、地味だけど現場の解像度が変わる行動を積み重ねていた。もうひとつは、役職より「国のために役に立てるか」を軸にしていて、出世や体裁よりも、自分がやるべき仕事を淡々と選んでいく姿勢です。それが結果として、時代の激しさの中でもブレない土台になっていたのだと感じました。 肩書きや周囲の声に振り回されがちな人、情報の見方に迷っている人には、広田の“静かな強さ”がじわっと効くはずです。人生訓みたいな派手さはないけれど、「こうやって立っていればいいのかもしれない」と思わせてくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。毎日出版文化賞・吉川英治文学賞受賞。
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