
わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯―(新潮文庫)
城山三郎
累計読者数3
平均ハイライト数 3件/人
star総合評価 44/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 69%
この本について
仕事で「決めきれないまま時間だけが過ぎる」とか、「周りの反応を気にして動きが遅くなる」とか、そういう自分にうんざりする日ってありますよね。僕もけっこうそうで、気づいたら“安全な範囲”にとどまっていることが多いです。でも同時に、じゃあ一歩踏み出す胆力ってどうやって身につくんだろう、とずっと考えていました。 『わしの眼は十年先が見える』を読んで感じたのは、胆力って根性論じゃなく、日々の姿勢の積み重ねから生まれるものなんだ、ということでした。大原孫三郎が「決心、決心、決心」と唱えて舳先に立ち続ける姿には、強引さよりも“覚悟を固める回数”がにじんでいます。また、「十人中五人が賛成するなら手遅れ」という感覚も、周囲の空気に合わせがちな自分には刺さりました。人より先に動くって、孤独感や不安がセットなんだと腹落ちした瞬間でした。 そしてもうひとつ印象に残ったのが、彼が意外なほど「人に話を聞く力」を重視していること。知識の持ち合わせではやっていけないからこそ、目と耳を開いて、自分を養う態度を崩さない。胆力と柔らかさが両立していて、その“下駄と靴を片足ずつ”の歩き方がすごく現実的でした。 周りに流されやすいけれど、一度は腹の据わった決断をしてみたい人に届く本だと思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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