
もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら〈デジタル版〉 (クロスカルチャーライブラリー)
荒川洋平
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この本について
日本語を教える場面って、こちらが思っている以上に「正しさ」に引っぱられがちですよね。発音が気になったり、どこまで踏み込んで直すべきか迷ったり。僕も、相手の学びたい方向と自分の理想がズレている気がして、なんとなくモヤモヤしていました。 この本がすっと効くのは、そのズレをいったん立ち止まって見直せるところです。たとえば「全員が日本人のように発音したいわけではない」という一文だけでも、教える側の基準を押しつけていなかったか振り返らされますし、事前に質問票を作って学習者の事情を丁寧に把握するプロセスは、授業の準備というより関係づくりに近い感覚があります。さらに、白い紙に線を引きながら時間軸を整理していく方法は、感覚で組みがちなレッスン内容を、相手と自分の両方が無理なく進められる形に落とし込む手助けになります。 「ちゃんと教えなきゃ」と気負うほど空回りしやすい人に、特に刺さる一冊だと思います。僕自身も読みながら、教えるって“日本語の正解を伝える”より“相手の目的に合った道筋を一緒に探すこと”に近いのかもしれない、と少し肩の力が抜けました。
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