
アイデアの出し方
ボブ 田中
すばる舎 / 2009-04-16
この本について
アイデアを考える場面って、気合いを入れて机に向かったはずなのに、出てくるものがどこか既視感のあるものばかり…みたいなこと、よくありませんか。僕も「情報を集めれば何とかなる」と思い込んで、逆に視点が固まってしまったことが何度もあります。 この本が刺さるのは、そうした行き詰まりの原因を、根性論でも奇跡のひらめきでもなく、もっと現実的なプロセスの問題として扱ってくれるところです。例えば、まずは対象について複数の角度から情報を集めるけれど、その段階では組み合わせようとしないこと。あるいは、複数のプロジェクトを同時に進めることで、自然と視点が切り替わり、別の案件同士が刺激し合うこと。こういう地味なんだけど効く工夫が丁寧に書かれていて、「ああ、自分は材料を揃える前に結論を急いでいたな」と気付かされました。 もう一つよかったのは、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ」という前提をきちんと押さえてくれる点です。最初に思いつくものが大抵どこかで既に形になっている理由も、その前提に照らすと腑に落ちるし、だからこそ数を考え続けることが本当に意味を持つのだと実感できます。無理に奇抜さを狙うのではなく、視点の切り替え方や考えを素早く整理する技術を積み上げることで、ようやく一つひとつのアイデアが変わっていく感じです。 「考えても考えても似たような結論にしか辿り着けない」と感じている人にちょうどいい本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
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