
ミカドの肖像 (小学館文庫)
猪瀬直樹
小学館 / 2002
累計読者数4
平均ハイライト数 68件/人
推定読了時間 約11時間10分
star総合評価 66/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも生活でも、目の前の選択肢がどれも同じに見えてきて、何を基準に動けばいいのか分からなくなる時があります。今の日本社会そのものがどこか空虚で、でもその空虚を直視するのはちょっと怖い。そんな感覚を抱えたまま日々を過ごしている人は、きっと少なくないと思います。僕自身、そのひとりです。 『ミカドの肖像』を読んで驚いたのは、その空虚さの正体を「天皇制」「都市」「消費」という別々のテーマが、一本の線でつながったように感じたことでした。皇居の“中心なのに空っぽな空間”が都市の気配にどう影響しているのか。ブランドやレジャーといった消費の構造が、どんな歴史的な価値観の延長にあるのか。西武グループの奔放ともいえる土地戦略が、なぜあそこまで社会にフィットしたのか。どれも生活の実感とは一見遠いのに、読みながら「だから今の都市ってこう見えるのか」と腑に落ちる瞬間が何度もありました。 歴史の裏側や社会の構造を知ったからといって、明日すぐ行動が変わるわけではありません。でも、今いる場所がどんな文脈の上に立っているのか理解できると、選択の基準が少しはクリアになる気がします。特に、都会のスピードや消費の流れに流されがちな人ほど、足元の風景が違って見えるはずです。 自分の「立っている場所の根っこ」を知りたい人に、静かに刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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出版社による紹介
「プリンスホテル」発展の礎や、海外にある「ミカド」というキーワードを追うことで見えてきた天皇と日本人、伝統とモダン、近代天皇制に織り込まれた物語を解く、第18回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
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