
こころの格差社会 ぬけがけと嫉妬の現代日本人 (角川oneテーマ21)
海原 純子
累計読者数3
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star総合評価 53/100
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この本について
外から見える条件で自分の立ち位置を判断してしまう瞬間、けっこうありますよね。誰かの成功話を聞いて落ち着かなくなったり、逆にうまくいっている時ほど「この幸せ、長くは続かないかも」と身構えてしまったり。頭では関係ないと分かっているのに、気持ちがついてこないあの感じ、僕もよくハマります。 この本がおもしろいのは、そうしたモヤモヤを「性格の弱さ」みたいに扱わず、社会の構造やコミュニケーションの癖として淡々と説明してくれるところです。たとえば、家族や職場で起きがちなすれ違いが、実は“力関係に気づいていない”だけで悪化しているケースが多いこと。あるいは、外的条件で幸せを測ろうとすると、環境がよくなってもすぐに慣れてしまい、足りないもの探しのループに戻ってしまうこと。読んでいて「自分だけの問題じゃなかったのか」と、少し肩の力が抜けました。 特に刺さったのは、いい出来事の裏に不安がセットで刷り込まれてしまう人間の癖を丁寧に説明している部分です。自分の中にある“幸せの上限設定”に気づけるだけでも、日々の感情への向き合い方がけっこう変わります。 自分の不安や嫉妬の正体を、もう少し静かに眺められるようになりたい人に刺さる本だと思います。
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