
続 氷点(下) (角川文庫)
三浦 綾子
小学館 / 1982-03-10
累計読者数5
平均ハイライト数 1.4件/人
推定読了時間 約4時間54分
star総合評価 32/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%
この本について
人と関わっていると、自分では丁寧にやっているつもりなのに、どこか傲慢さが滲んでしまうことがあります。逆に、失敗したり弱さが見えたときほど、なぜか心が柔らかくなる瞬間もある。そんな自分の扱いづらさに、ふとモヤっとすることがある人は多いと思います。 『続 氷点(下)』を読んでいて刺さるのは、まさにその“人の弱さの扱い方”に踏み込んでくるところです。抜粋の老人の「すみません」という一言のシーンは、謙遜でも自己否定でもなく、相手に向き合おうとする素朴な姿勢が静かに伝わってきます。そして、極道者の方が救いやすい、というあの印象的な言葉は、自分の歪みを自覚できる人の方が、誠実になりやすいという現実を示しているように感じます。こうした描写を通じて、自分の中の正しさにしがみついていた部分が、少しだけほぐれていくような感覚がありました。 正しさを握りしめて苦しくなっている人や、人との距離感に悩みがちな人には、特に響くと思います。物語として楽しみつつも、気づけば自分の姿勢をそっと見直すきっかけになる一冊でした。
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出版社による紹介
人間にとっての「ゆるし」とは何かを問いかけるベストセラー『氷点』のその後。 自分が殺人犯の娘であると知った陽子は、睡眠薬自殺を図るが、一命を取り留める。意識が戻った陽子に、育ての親である啓造と夏枝は、陽子が殺人犯の娘ではなかったことを告げる。だが同時に、陽子は自分が不義によって生まれた子である事実を知るのだった。潔癖な陽子は、実母への憎しみを募らせていく。そんな陽子に特別な感情を抱く兄の徹は、陽子の実母に接近していき……。 1971年(昭和46年)にテレビドラマ化され話題を呼んだ。 「三浦綾子電子全集」付録として、随筆「『続 氷点』を終って」を収録!
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