
福翁自伝
福沢諭吉
慶應義塾大学出版会 / 20031101
累計読者数4
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約7時間46分
star総合評価 36/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
なんとなく「昔から言われてきたこと」を前にすると、ほんとうに自分の頭で考えているのか不安になるときがあります。周りがそう言うから従っているだけじゃないか、と気づく瞬間ってありますよね。でも、そこから一歩踏み出すのはけっこう勇気がいるものです。 『福翁自伝』を読むと、その最初の一歩を踏み出すときの空気が少し軽くなります。読者の方が抜き出してくれた場面でも、福沢諭吉は子どものころから「神罰がある」「祟りが起きる」といった大人の常識を、怖がるどころか自分の目で確かめています。信じろと言われたものを、そのまま飲み込むのではなく、「中を見てみるか」と手を伸ばす姿が、妙に人間くさくて、だからこそ印象に残るんだと思います。 この本が効いてくるのは、何か壮大な人生論を語っているからではなく、「権威に対して過剰に身構えなくてもいい」という視点を具体的な経験から見せてくれるところです。自分の中の思い込みに気づくきっかけにもなるし、周りと違う判断をするときの孤独がちょっと軽くなる。福沢諭吉がとてつもない偉人になる前に、こんなふうに試行錯誤していたんだと思うと、「自分もこの程度の疑い方からでいいのか」と肩の力が抜けます。 伝統や慣習に違和感を覚えても、理由をうまく説明できずにもやもやしてしまう人には特に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
福澤諭吉、自らを語る。
「一身にして二生」を生きた痛快な人生行路を、臨場感あふれる筆致で描き出した自伝文学の最高傑作『福翁自伝』。著述・翻訳活動に込められた思いを自ら綴った『福澤全集緒言』。近代日本を導いた福澤が、次世代に託した「遺言」ともいえる最晩年の2著作を収録。
目次
福翁自伝
幼少の時
長崎遊学
大阪修業
緒方の塾風
大阪を去て江戸に行く
始めて亜米利加に渡る
欧羅巴各国に行く
攘夷論
再度米国行
王政維新
暗殺の心配
雑 記
一身一家経済の由来
品行家風
老余の半生
福澤全集緒言
唐人往来
華英通語
西洋事情
雷銃操法
西洋旅案内
窮理図解
洋兵明鑑
議事院談
世界国尽
学問のすゝめ
学問のすゝめの評
童蒙教草
かたわ娘
改暦弁
帳合之法
会議弁
明治七年六月七日集会の演説
文明論之概略
民間経済録
分権論以下
解 説 松崎欣一
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