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衆愚の果て

衆愚の果て

高嶋哲夫

幻冬舎 / 2012-10-10

累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
推定読了時間 約3時間25分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%

この本について

政治や組織の話を見聞きするたび、「あの人たちって結局なにをしてるんだろう…」みたいな、割り切れないモヤモヤを抱えることがあると思います。自分が選んだはずの誰かが、気づけば遠いところで別の景色を見ている。文句を言いたい気持ちと、でも自分にも責任があるのかもしれないという後ろめたさが、同時に押し寄せてくるあの感覚です。 『衆愚の果て』の抜粋を見ていると、読者が刺さっているのは「責任の所在があいまいなまま、集団全体がゆっくり悪い方向へ転がっていく構造」なんだろうな、と感じます。年収二千万もらって何もしない政治家を“合法的な詐欺師”と呼ぶ辛辣さより、その詐欺師を選んだのは誰か、という問いのほうが重く響く。登場人物の清美の揺れ方も、私たち自身の迷いに近いところがあります。 この作品が効くのは、単に政治批判としてではなく、自分も含めた“集団の意思決定”の弱さを直視させてくれるところです。何かを任せた瞬間に思考停止してしまう怖さとか、誰かがやってくれるだろうと期待してしまう甘さとか、日常の小さな場面にもつながる感覚が多い。読み終わったあと、自分なら何を見て判断するのか、少し冷静に考え直すきっかけが生まれます。 特に、「選ぶ側の責任」にずっと違和感を抱えてきた人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

無職の二十七歳、大場が衆議院議員になった。二千万円超えの年収、都心の一等地に立つ宿舎、海外視察費約二百万円など、特権を手にして歓喜する。だが、多すぎる議員数や手厚い議員年金など、自身の身を削らずに国民にばかり負担を強いる政治家に次第に嫌悪感を抱き、自ら制度改革に動き出す……。政界の実態を抉る痛快エンタテインメント!
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