
総理にされた男
中山 七里
NHK出版 / 2015-08-25
累計読者数20
平均ハイライト数 3.4件/人
推定読了時間 約4時間25分
star総合評価 46/100
start序盤集中型
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この本について
政治のニュースを見るたびに、「結局なんでこうなるんだろう…」とモヤモヤすることがあります。誰のための議論なのか分からなくなったり、正論だけが空回りしているように見えたり。自分の仕事でも、建前と本音の間でもがく瞬間があるので、余計に重なってしまうんですよね。 『総理にされた男』を読んで感じたのは、政治の世界を描きながらも、そこで語られる葛藤がこちらの日常にそのまま降りてくることでした。情に流されすぎても駄目だけど、情を捨てたらまともな判断はできないという話や、声を上げることでしか自分を理解できないという描写は、組織で働く私たちにもかなり近い。そのうえで、大勢の利益のために少数を切り捨てる判断は本当に正しいのかと問い続ける姿は、現実的でありながら逃げない視点をくれます。 経済や政策の説明も丁寧で、知識を詰め込むというより、判断の裏側にどんな論理があるのかを一緒にたどっていく感覚が強いです。政治をテーマにしているのに説教臭くならず、こちらの迷いも含めて受け止めてくれる物語でした。 今の状況に「なんとなく納得できない」が溜まり続けている人に、とくに刺さると思います。
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出版社による紹介
人気作家・中山七里が描く ポリティカル・エンターテインメント小説! 売れない舞台役者・加納慎策は、内閣総理大臣・真垣統一郎に瓜二つの容姿とそ精緻なものまね芸で、ファンの間やネット上で密かに話題を集めていた。ある日、官房長官・樽見正純から秘密裏に呼び出された慎策は「国家の大事」を告げられ、 総理の“替え玉”の密命を受ける 。慎策は得意のものまね芸で欺きつつ、 役者の才能を発揮して演説で周囲を圧倒・魅了する 。だが、直面する現実は、政治や経済の重要課題とは別次元で繰り広げられる派閥抗争や野党との駆け引き、官僚との軋轢ばかり。政治に無関心だった慎策も、 国民の切実な願いを置き去りにした不条理な状況にショックを受ける。義憤に駆られた慎策はその純粋で実直な思いを形にするため、国民の声を代弁すべく、演説で政治家たちの心を動かそうと挑み始める。そして襲いかかる最悪の未曽有の事態に、慎策の声は皆の心に響くのか――。 予測不能な圧巻の展開と、読後の爽快感がたまらない、魅力満載の一冊。
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