
嗤う淑女 (実業之日本社文庫)
中山 七里
実業之日本社 / 2019-01-25
累計読者数8
平均ハイライト数 9.6件/人
推定読了時間 約4時間19分
star総合評価 60/100
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この本について
人間関係で「言葉にできない違和感」を抱えたまま、でも理由は説明できないまま飲み込んでしまうことってありませんか。初対面の人の“妙な上品さ”とか、場の空気に合わせてくれるはずの誰かの一言が、なぜか胸に引っかかるとか。自分でも気のせいだと思おうとするけれど、後からじわじわ効いてくるあの感覚です。 『嗤う淑女』を読んで印象的なのは、読者が保存した言葉の多くが、人物の「表情や所作、語彙の選び方」に宿る“ずれ”や“作為”に関わるものばかりだということです。たとえば、身なりや振る舞いの背景にある階層意識の微妙な綻び。あるいは、理屈としてはわかっているのに、どこか得心のいかない会話のトーン。こうした小さな違和感がどのように人の心へ入り込み、関係を歪ませていくのかを、本書はとても克明に見せてきます。 読み進めるうちに、「自分が日常で感じていたモヤモヤの正体って、こういう仕組みだったのかもしれない」と思わされる場面が何度もありました。誰かの善意めいた言葉の裏にあるお為ごかし、場の流れに唯々諾々と従わせる力学、知性のような顔をした混ぜっ返し。こういうものを“見抜けなかった自分”を責める必要はなくて、ただ仕組みを知るだけで行動の選択肢が増える。そんな視点の転換をくれる物語だと感じています。 人の心の綻びや狡さに敏感なのに、言語化がうまくできないまま飲み込んでしまいがちな人に刺さる一冊です。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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出版社による紹介
史上最恐度No.1、あの悪女が還って来た!? どんでん返しの帝王が放つ衝撃の連鎖! 類い稀な話術で唆し、餌食となった者の人生を狂わせる「蒲生美智留」が世間を震撼させた凶悪事件から三年。「野々宮恭子」と名乗る美貌の投資アドバイザーが現れた。国会議員の資金集めの隠れ蓑として立ち上げられたNPO法人の事務局長、不穏な社会情勢を背景に信者を集め、その財産を狙う宗教法人の副館長……金に操られる人々を次々と餌食にするこの女の正体とは? 金と欲望にまみれた“標的”の運命を残酷に操るダークヒロイン。史上最恐、完全無欠の「悪女ミステリー」。ノンストップミステリー『嗤う淑女』を超える衝撃作。待望の続編、ついに降臨!
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