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境界線

境界線

中山 七里

実業之日本社 / 2016-03-01

累計読者数10
平均ハイライト数 4.4件/人
推定読了時間 約3時間50分
star総合評価 53/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 54%

この本について

人と関わっていると、ときどき不思議な気分になります。目の前の相手が確かに“いる”はずなのに、その人の背景も事情も分からなくて、どこまで踏み込んでいいのか迷う。あるいは、自分自身も「存在していいのか」とふと心が揺らぐことがある。被災や喪失の経験がある人はなおさらで、何を基準に人の価値を測ればいいのか分からなくなる瞬間があると思います。 『境界線』は、そんな曖昧で形にしづらい気持ちに静かに触れてきます。抜粋にある「身体があるだけでは存在にならない」という言葉は、重いけれど現実的で、社会の中で名前や記録に縛られる人間の弱さを突いてきます。また、同じ喪失を経験しても怯える人と無頓着になる人が生まれる、その差をどこに求めればいいのかという問いも、自分が災害や不条理をどう受け止めてきたかをゆっくり振り返らせてくれます。さらに、「災いは公平ではない」という視点は、被害を免れた側の後ろめたさや、言葉にできないねじれた感情まで丁寧に拾ってくれるので、読みながら自分の中の整理されていない部分が少しずつ形になる感覚がありました。 派手な力技で心を動かす本ではなく、むしろ揺れている気持ちに寄り添いながら、自分と他人の間にある見えない境界をそっと示してくれる物語です。特に「喪失の受け止め方に正解があると思ってしまいがちな人」に刺さるはずです。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 かつて、東京は35区ありました。いまは23区です。12区はどこにいってしまったのでしょう? 実は、元々はさらに少なく15区で、その範囲もいまの23区よりずっと狭いものでした。いまの新宿駅や渋谷駅付近は「東京市」ではなく、それぞれ開業時には「北豊島郡角筈村」「南豊島郡中渋谷村」と呼ばれた「市外」の地域でした。 小さかった東京市は、人口増加により徐々に拡大されていきます。1932年には現在の23区とほぼ同じ地域が35区に編成されます。それが「東京市」から「東京都」直轄の「特別区」となり、戦後、人口のバランスなども考慮されていまの23区となります。 その23区をよく見ると、15区、35区時代の痕跡がいっぱい。なぜそこに区境があるのか。実はここはかつて区境だった。本書はそんなところを訪ね歩きます。市区町村の境界から、東京を眺めてみましょう。 【目次】 Chapter-1境界を歩こう! 下も向いて歩こう!/Chapter-2東京23区の端にまつわるエトセトラ/Chapter-3東京区部の歴史を遡る1 現在から23区ができたころ/Chapter-4東京区部の歴史を遡る2 15区ができたころ/Chapter-5東京区部の歴史を遡る3 江戸から東京になったころ/Chapter-6境界を実際に歩こう、謎を解こう! そのための準備&資料
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