
夏への扉
ロバート A ハインライン and 福島 正実
累計読者数10
平均ハイライト数 5.8件/人
star総合評価 48/100
boltライト読書型
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この本について
忙しい時期ほど、人との距離の取り方や、裏切られた記憶みたいなものがじわっと再燃して、「結局、人を信用していいのか分からないな」と立ち止まることがあります。前に進みたい気持ちはあるのに、どこを開けば“ましな季節”に出られるのか分からない。そんな感覚に覚えがある人には、『夏への扉』のいくつかの場面がそっと効いてきます。 この物語の中心にあるのは、猫が“夏に通じるドア”を信じ続ける姿や、人はどうしても少しは嘘をつかなきゃ生きていけない、というあの柔らかい視点です。嘘を肯定しているわけではなく、完全に割り切れない現実と折り合いをつけながら、それでも人を信用するしか前に進めない、というごく当たり前だけど忘れがちな感覚を思い出させてくれます。また、技術も人生もひとりの天才だけで動いているわけではない、時代の積み重ねの中で生きているんだという描写は、焦りを少し和らげてくれます。 裏切られた経験があるのに、それでも誰かを信じてみたいと思っている人に刺さる一冊です。猫が諦めずにドアを探し続けるように、自分の“次の季節”に通じるドアをもう一度探してみよう、と思える物語でした。
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出版社による紹介
ぼくらは、1970年12月、コネチカット州に住んでいた。猫のピートは、いつも冬になると、夏への扉を探す。たくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じ込んでいるのだ。そう、ぼくも夏への扉を探していた。婚約者のベルに裏切られ、仕事は取りあげられ、生命から二番目に大切な発明さえも騙しとられてしまった。そんなときだ、ぼくの目が「冷凍睡眠保険」に吸い寄せられたのは。ぼくは、猫のピートと共に、30年後に蘇る冷凍睡眠を申し込もうとする。そして、2000年の12月に...。20世紀を代表するSF作家、そしてアメリカSF界最大の巨匠としてあまりにも有名な、ロバート・A・ハインラインの最高傑作。辞書のいらない「ルビ訳」。
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