ヨムナビ
玩具修理者 (角川ホラー文庫)

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

小林 泰三

KADOKAWA / 1999-04-08

累計読者数5
平均ハイライト数 1.8件/人
推定読了時間 約2時間24分
star総合評価 33/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 31%

この本について

仕事でも日常でも、「ここまでが正しい境界だろう」と思っていた線が、気づいたら曖昧になっていて落ち着かないことがあります。人との距離感も、役割の線引きも、意外と自分の中にあるルールほど揺れやすかったりしますよね。 『玩具修理者』を読んでいて、保存されていた「生物と無生物に境界はない」という一節は、まさにその揺らぎに触れているように感じました。物語としてはホラーなのに、ふと“世界の捉え方そのもの”がズレる瞬間があって、読み終えたあと静かに余韻が残ります。たとえば、いつも当たり前と思っていた仕組みが裏側から見える感じとか、自分が信じていた境界線が実は人間が勝手に引いたものだったと気づく感じとか、そういう視点の変化がじわっと効いてきます。 この本が何かを教えてくれるというより、むしろ自分が無意識に作っていた枠組みをそっと外してくれる感覚に近いです。境界の揺らぎに不安になる人よりも、その曖昧さごと抱えて進みたい人に合うと思います。「理解しきれない世界とどう距離を取ればいいのか迷っている人」に刺さるはずです。 現実の悩みを直接解決する本ではありません。でも、自分の中の “確かさ” の扱い方が少し変わるだけで、見える景色が変わることってあるんだよな、としみじみ思わせてくれました。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも……死んだ猫だって。壊れたものを一旦すべてバラバラにして、一瞬の掛け声とともに。ある日、私は弟を過って死なせてしまう。親に知られぬうちにどうにかしなければ。私は弟を玩具修理者の所へ持って行く……。現実なのか妄想なのか。生きているのか死んでいるのか――その狭間に奇妙な世界を紡ぎ上げ、全選考委員の圧倒的支持を得た第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要