
モーセと一神教 (ちくま学芸文庫)
ジークムント・フロイト、渡辺哲夫
日本エディタースクール出版部 / 2020-02-20
累計読者数3
平均ハイライト数 1.3件/人
推定読了時間 約6時間53分
star総合評価 44/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 83%
この本について
ときどき、自分の中でずっと続いている“なんとなくの反抗心”みたいなものの正体が分からなくて、モヤモヤすることがあります。親に対してなのか、昔の価値観なのか、それとも自分が勝手に作り上げた基準なのか。大事な選択ほど、そういう見えない相手と静かに綱引きをしている気がします。 読者の方が保存していた一節を読むと、「父に反抗する勇気」というテーマに何かしら共鳴したのだろうなと思いました。フロイトのこの本は、歴史や宗教の話を入口にしつつ、最終的には“自分の中の父性的なものとどう向き合うか”という、かなり個人的な地点に連れていかれます。たとえば、自分の行動基準がどこから来ているのかを一段深く考えられるし、反抗と自立の境目を丁寧に見直すきっかけにもなります。また、「勇気」といっても勢いではなく、長い時間をかけて内面の相手と向き合うことなんだと気づかされます。 大きな決断の前に、なぜか心のどこかでブレーキがかかる理由を知りたい人には、静かに刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
ファシズムの脅威のなか書き上げられたフロイトの「遺著」。猛威をふるっていた反ユダヤ主義の由来について、フロイトは、モーセはエジプト人だったとする仮説からユダヤ教の成立と歴史を考察し、みずからの精神分析の理論を援用してキリスト教の誕生との関係から読み解く。
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