
妖怪学
井上 円了
講談社 / 2015-07-10
累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約3時間28分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
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この本について
仕事でも生活でも、理由がよく分からない出来事に足を取られることってあります。偶然なのか、自分の思い込みなのか、判断が揺れるあの感じです。今回の抜粋が「偶合」や「幾」に向いているのは、そうした“説明しきれない現象”に対して、距離を置いて考え直したい気持ちがあるからだと思いました。 『妖怪学』は、怪異を否定したり肯定したりというより、人がなぜ「そう見えてしまうのか」を地道に整理していく本です。ふだんは流してしまう出来事にも、背景となる心理や環境の要因があると気づけるので、無駄に不安を育てずに済みます。自分の中の思い込みを点検するきっかけにもなり、物事を一度 “幾つかの要素に分けて考える” という視点が自然と身につきます。さらに、説明できないものを前にしたときの心の揺れ方を、ちょっと俯瞰できるようになるのも大きいところです。 目に見えない要因に振り回されやすい人に静かに効く本です。大げさな変化ではないですが、判断の曖昧さで疲れやすい日常に、少し空気を通してくれる一冊でした。
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出版社による紹介
日本人にとって、妖怪とはなにか。科学的思考を生活の基盤とし、暗闇すら消え去った世界においてなお、私たちはなぜ異界を想像せずにはいられないのだろうか。「妖怪」とは精神の要請なのか、それとも迷信にすぎないのか――。古代から現代にいたるまで妖怪という存在を生みだし続ける日本人の精神構造を探り、「向こう側」に託された、人間の闇の領域を問いなおす。妖怪研究の第一人者による、刺激的かつ最高の妖怪学入門。(講談社学術文庫)
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