
ツァラトゥストラ(下) (光文社古典新訳文庫)
ニーチェ and 丘沢 静也
講談社 / 2024-03-14
累計読者数4
平均ハイライト数 18.3件/人
推定読了時間 約6時間29分
star総合評価 58/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、「なんとなく凡庸な場所に落ち着いてしまう感じ」ってありませんか。やりたいことはあるのに、自分を抑えて無難にまとまっていく。気づけば、誰かの価値観のちょうど“まん中の椅子”に座らされているような感覚です。そこから抜け出したいのに、どの方向へ踏み出せばいいのかがわからない。そんな停滞の時期に、ニーチェの『ツァラトゥストラ(下)』はじわじわ効いてきます。 この本が力になるのは、まず「他人の賛成や反対に目を曇らされるな」という、静かな距離の取り方を教えてくれるところです。感情に振り回される前に森へ逃げて、自分の剣を眠らせるような姿勢は、日常の判断にも思い当たるところがあります。そしてもうひとつは、「自分を愛しつつ、同時に軽蔑もしている」という人間のややこしさをそのまま描き切ってくれる点。自己肯定にも自己否定にも片寄らず、両方を抱えて進むしかない、という現実が少しだけ受け入れやすくなります。さらに、「これが生きるってことだったのか。じゃあ、もう一度」という、死の直前のような地点から人生を振り返る視点が、いまの選択に新しい重さを与えてくれます。 派手に背中を押してくれる本ではありません。ただ、自分の中の“まだ呼び出していない声”が確かにあると思えるようになる一冊です。今の自分を超えたいけれど、空元気では動けない、そんな人に刺さると思います。
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出版社による紹介
誰もがその名を知っているフリードリヒ・ニーチェ(1844-1900年)の代表作『ツァラトゥストラはこう言った』(1883-85年)――哲学史上に燦然と輝く古典であるとともに、ドイツが生んだ屈指の文学作品でもあるこの大著は、しかし本書の著者が手がけた新訳(講談社学術文庫)でも500頁をはるかに超え、いわば峻厳な高山に喩えることができるでしょう。 若い頃にチャレンジしたけれど挫折した……、いつかは読んでみたいと思っているけれど分厚さにひるんでなかなか手にすることができずにいる……。読破するにはあまりにハードルが高い、でも「あらすじ」を知っただけでは何も分からない。そんなかたのために、「声に出して読める訳文」を掲げた画期的な新訳を完成させた著者が立ち上がりました。 目次をご覧になっていただければ一目瞭然、本書はこの大著を順番に、ていねいに読んでいきます。しかし、そこにあるのは、しかつめらしい「哲学読解」ではなく、時には現代の事象に触れながら講義形式で進められる「快読」の実践です。「神は死んだ」、「永遠回帰」、「力への意志」、「超人」……ニーチェの代名詞となっている数々の概念は、なぜ、どのようにして生み出され、展開されたのか? 文学作品であるがゆえに即座には受け取るのが難しいその道程を、一歩一歩、現在位置を確かめながら前進し、はるか高みにまなざしを向けながら高峰を目指していく。そんな親切で愉しいガイド役と歩む至高の経験を本書は実現しています。 山にこもっていたツァラトゥストラは、なぜ下界に降りて自説を語り始めたのか? それは私たちにとって、どんな意味をもっているのか? コロナ禍の中で行われた講義を元にした本書は、「今だからこそ」読みたい古典を、「今でなければ」読めない古典として紹介する、他に類を見ない最良のガイドブックです。 いざ、高峰を目指して! [本書の内容] まえおき――「神は死んだ」から始まる物語 I 第一部を読む――超人思想と徳 II 第二部を読む――力への意志説とペシミズム III 第三部を読む――永遠回帰思想と孤独 IV 第四部を読む――同情問題と子どもたち あとがき――コロナ禍でのニーチェ講義
読んだ内容を、もう忘れない。
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