
はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内 (PHP文庫)
ウエダ マコト and 野矢 茂樹
PHP研究所 / 2013-12-20
この本について
考えごとがぐるぐるしているときって、「そもそも何に悩んでいるのか」さえ見失うことがありますよね。僕もよく、論理的に考えようとして逆に身動きがとれなくなることがあります。でも本当に詰まっているのは、論理が足りないんじゃなくて、問題の立て方そのものがぼやけているときなんだと、この本を読んで気づきました。 この本が面白いのは、考えることを“きれいに整理する技術”として扱っていないところです。むしろ、考えるとは分かれ道に立つことで、枝葉の情報にまぎれているときほど本質が見えなくなる。そんな場面で、「余計な情報をそぎ落として、問いそのものを問い直す」という地味だけど効き目のある動きを教えてくれます。論理を使うにしても、それは思考を自動運転にするためではなく、ことばの意味を丁寧にとらえ直すための道具なんだという視点も、個人的にはかなり腑に落ちました。 また、頭の中だけで考えるのをやめて、書き出す、誰かと話す、別の視点に出会う。このあたりの姿勢が、「考える=ひとりで黙々と苦しむ」という固定観念をほどいてくれるのも、この本のありがたいところです。変だと感じるものに出会ったとき、自分の内側にも新しい問いが生まれる。その瞬間に気づける人には、とても刺さると思います。 考えることに自信がないときや、問題の輪郭がつかめないまま焦ってしまう人に、そっと寄り添ってくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




