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百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)

百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)

黒田基樹

筑摩書房 / 2006-09-10

累計読者数4
平均ハイライト数 14.3件/人
推定読了時間 約4時間26分
star総合評価 60/100
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この本について

仕事でも日常でも、「全体の仕組みが見えないまま、目の前の負担だけが増えていく感じ」にモヤっとすることがあります。自分だけ頑張っても、土台そのものが歪んでいたら、うまくいかないよな…というあの感覚です。そんなときに読むと視界が開けたのが『百姓から見た戦国大名』でした。 この本は、戦国時代を「武将のドラマ」ではなく、飢饉や税負担に直面する村の側から描いています。例えば、北条氏が領国全体に減税や徳政を徹底した理由が、「家臣団の都合」ではなく「村が崩れたら支配そのものが終わる」という切迫した認識にあったこと。それを支えるために、村に大名への直接訴訟権を開くなど、武力ではなく制度で紛争を処理する仕組みに舵を切っていったこと。こういう具体的な制度の転換を追っていくと、歴史が急に“現実のもの”として立ち上がってきます。 読んでいて感じたのは、「社会の安定は、強いリーダーの意思よりも、末端の生活をどう守れるかで決まる」という、ごく当たり前なのに忘れがちな視点です。飢饉が“天災ではなく人災”として描かれる箇所に触れると、自分たちの今の環境もまた、仕組みの影響を強く受けていることに気づかされます。 歴史の表面だけでなく、“仕組みの裏側”まで知りたい人には特に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

武田、上杉、北条...数々の群雄が割拠し、しのぎを削った戦国時代。飢饉と戦争で疲弊した百姓は、社会的危機には公然と「世直し」を求めた。生き延びるために、ときに大名の戦争に参加し、また、隣村との境界争いなどにも武具を携えて参集した。いっぽう大名は、百姓に礼を尽くした施策を講じて領国の安定を図った。庶民の視点から乱世期の権力構造と社会システムをとらえなおす。
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