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「脱炭素」は嘘だらけ

「脱炭素」は嘘だらけ

杉山大志

累計読者数7
平均ハイライト数 18.9件/人
推定読了時間 約5時間40分
star総合評価 57/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 27%

この本について

脱炭素の議論って、どこまでが科学で、どこからが物語なのか分からなくなることがあります。ニュースで聞く言葉をそのまま受け取っていいのか、でも専門家でもない自分には判断しにくいし…というモヤモヤを抱えたまま日々仕事の意思決定に向き合っている人も多いと思います。僕もその一人でした。 この本は、温暖化そのものを否定するというより、語られ方の“癖”を一度分解して見せてくれます。たとえば「災害が激甚化している」という決まり文句が、実はデータとはきれいに一致していない場面があること。あるいは、再エネが進めば進むほど、資源調達や土地利用で別の環境負荷が増えるという現実。こういう“当たり前の前提”が一度ひっくり返ると、政策や投資を考えるときの地に足の着き方が変わります。感情や理想よりも、物理と経済で考えたい人にはかなり効く本でした。 もう一つ大きかったのは、政治や国際関係のノイズが、脱炭素の議論にどれだけ入り込んでいるかを冷静に示している点です。中国の資源独占や、再エネ拡大で特定国への依存が強まる構造、SNSで特定のストーリーが流通しやすくなる理由など、「なぜこの議論はこんな形になっているのか」を俯瞰できるようになります。科学と政治がごちゃ混ぜになる理由を知ると、自分の中の判断基準が少し整理されます。 特に刺さるのは、「環境にいいと言われているものでも、実際の現場では別の負荷を生んでいる」という部分に気づきたい人。正義感よりも、現実的な解を探したいタイプには向いています。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

米国の共和党支持者は温暖化危機説がフェイクであることをよく知っている。議会でもメディアでも観測データに基づいた合理的な議論がなされている。しかし日本はそうなっていない。のみならず強固な利権がそこかしこにできてしまった。省庁は各々の温暖化対策予算と権限を持っている。その補助金に群がる企業がある。研究者は政府予算を使って温暖化で災厄が起きるという「成果」を発表する。メディアはそれをホラー話に仕立てて儲ける。この帰結として日本の国力は危険なまでに損なわれつつある。IPCCや日本政府の審議会で委員を務める著者があらゆる欺瞞を暴く。この一冊でわかる温暖化のファクト。
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