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イリヤの空、UFOの夏 その2 (電撃文庫)

イリヤの空、UFOの夏 その2 (電撃文庫)

秋山 瑞人 and 駒都 えーじ

KADOKAWA / 2001-11-10

累計読者数5
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約4時間10分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 23%

この本について

最近、なんとなく気持ちが置き場所をなくすことが多いなと思う日があります。理由が説明できるわけでもないのに、肩だけがずっと張っているような、あの感じです。何が正しいのか分からないまま動いていると、ふと「わからなくていいのだ」と言われたい瞬間がある。そんな揺れに、この作品はそっと寄り添ってきます。 『イリヤの空、UFOの夏 その2』で印象的なのは、派手な事件よりも、夏の空気や人間関係の間に漂う“どうしようもなさ”の描き方です。居酒屋の駐車場で土地柄が透けて見えたり、暑さと蚊に追われながら無言で歩いたり、グランドの青黒い夜に扇風機が空回りしていたり。あの「何でもないのに胸の奥がざわつく夏」の感触が、やけに人の気持ちに近い。自分の悩みが特別じゃなくても、生々しい景色の連続に、勝手に気持ちの力が抜けていく瞬間があります。 そして登場人物たちの揺れ方が、妙に現実的なんです。学校へ行きたくない日があるとか、強がっているようで実は余裕がないとか、誰かの冗談に救われたり傷ついたりするところとか。「こうあるべきだ」と言い切らないまま、それでも前に進もうとしている姿を見ていると、自分ももう少しだけやってみるかという気分になります。 日常のどこかで「うまく言えないけど、生きるってこういう感じだよな」と思う人に刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

浅羽直之と伊里野加奈の初めてのデート。それを尾行する者が、一人、二人、三人……当然のことながらただですむわけが無く、実際に“ただではないこと”が起こり——『正しい原チャリの盗み方・後編』。 文化祭といえばカップルで踊る最後のダンス! というわけで園原中学の大騒動文化祭と秋山流“恋の鞘当て”を描いた『十八時四十七分三十二秒・前後編』。 以上、「電撃hp」に大好評連載された三編に加え、書き下ろし番外編『死体を洗え』を収録。少年と少女と夏とUFOの物語は始まったばかりです——。
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