
ユング心理学でわかる「8つの性格」
福島 哲夫
PHP研究所 / 2014-04-11
この本について
人と話していて「なんでこんなに噛み合わないんだろう」とか、相手のちょっとした言動に妙にザワついたりすることってありませんか。自分でも理由がよく分からないまま、「自分が変なのかな」と思ってしまうあの感じです。僕も仕事でも私生活でもそういう場面がよくあって、ずっと正体がつかめずにいました。 この本を読んで腑に落ちたのは、相手とのズレは“性格の差”という単純な話ではなく、もっと深いところにある心の使い方のクセから生まれている、という視点でした。思考・感情・感覚・直観という4つの機能のうち、どれを強く使うかで物の見え方がまるごと変わる。たとえば感情型の人が何気なく言った「大丈夫?」が、思考型の人には現状確認に聞こえる、という例はものすごくリアルです。また、自分の中にある“影”が他人に投影されて、無性に苦手意識が湧くことがある、という話も日常感があって納得しかありません。 もうひとつ、この本が良いのは「自分のタイプをラベル化して終わり」にしないところです。内向・外向も含め、どのタイプにも得手不得手があって、環境によって本来の自分が押し込められていることもある。そこで少しずつ自己理解を進めていくと、人との摩擦が減ったり、自分の反応の理由が見えてきたりする。大げさじゃなく、明日からのコミュニケーションの疲れ方が変わる感覚があります。 他人に振り回されやすい人、つい自己嫌悪に陥りがちな人には特に刺さると思います。自分の心のクセを知ることが、こんなにも生きやすさにつながるのかと静かに実感できる一冊でした。
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多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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