
谷川俊太郎詩選集 1 (集英社文庫)
谷川俊太郎、田原
集英社 / 2005-06-22
累計読者数4
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約3時間49分
star総合評価 29/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 18%
この本について
仕事でも日常でも、自分の気持ちを言語化しようとしてうまくいかないときってありますよね。言葉にすればするほど遠ざかっていく感じがあって、でも黙っているのもどこか落ちつかない。そんな宙ぶらりんな時期が続くと、何を拠りどころにしていいのか分からなくなるものです。 この詩選集を読んでいる人が保存している部分を見ると、「限りなく何かをし、限りなく何もしない手」や、「人は自ら囲った室」「言葉が黙っていた方がいい」というフレーズに反応しているように見えます。おそらく、行動と停滞の間にある揺れや、自分の世界に閉じこもりたくなる感覚、そして言葉の限界に気づいてしまった瞬間に共鳴しているのだと思います。谷川俊太郎の詩は、その揺らぎを無理に整理しようとはせず、そのまま置いてくれるところが救いになります。 読んでいると、まず「いま感じている矛盾は変なことじゃない」と自然に思えることがあります。さらに、自分の中の沈黙にも意味があるのかもしれないと視点が変わり、言葉にならない気持ちを無理に動かさなくてもいい時間が生まれます。そして、詩そのものが小さな呼吸のように読者のペースを整えてくれるので、頭の中のざわつきが少し落ちついていきます。 特に、感情をうまく扱えず「自分でも説明できない揺れ」を抱えている人には静かに刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
「……私はひとを呼ぶ/すると世界がふり向く/そして私がいなくなる」(『六十二のソネット』所収「62」より)。時代を超えて愛される谷川俊太郎の詩作のすべてから新たに編んだ21世紀初のアンソロジー。第1巻は処女詩集『二十億光年の孤独』『愛について』『日本語のおけいこ』『旅』『ことばあそびうた』など17冊の著作と未刊詩篇より、1950~70年代の代表詩を厳選。
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